ここ数年、塾での面談の時に話題に上がることが多かったことがあります。
それは

「公立高校の2校受験が廃止されるのかどうか」

ということです。愛知県は全国でも珍しい「公立高校を2校選択して受験する」という独自の入試制度（複合選抜制度）がおこなわれてきました。私が高校受験した時もそうでしたが、1989年から30年以上も続いてきた制度です。

この制度によって、愛知県の中学3年生は

「公立志望の場合、卒業式の段階で進学先が決まっていない」
「公立高校の合格発表が3月20日前後で、その結果が分かってから高校入学の準備をバタバタ始める」

という状況がありました。また、「毎年定員割れするような高校が増えてきた」こともあり、入試制度の変更については議論が多くされてきました。

そして今年、コロナウイルスの流行とともに検討会議が延期されるなどしていましたが、先日の有識者会議で大まかな方針がでました。以下が主な内容です。

・2校受験できる制度は維持する

・今までAグループ・Bグループと2回あった学力試験を共通の試験1回にする

・一般入試で必ずおこなわれていた面接をそれぞれの高校で実施するかしないかを判断できるようにする

というものです。決定というわけではないですが、おそらくこの形で決まりでしょう。

これらは

現在の中学1年生が受験する2023年入試から導入される見込み

です。多くの保護者の方にとって気になっていた「2校受験の廃止」は、ひとまず今回の入試改革では見送られるようです。今後も何か制度変更があるかもしれませんが、変更がある場合はホームページで情報を発信していきます。


愛知県美浜町の個別指導の塾　今村塾
塾長　今村英之