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2024年11月1日 (金)
カテゴリ:中学生の国語の古文テスト対策
2学期期末テストでは、多くの学校で国語の「古典」がテスト範囲になります。
中学3年生・・・和歌(万葉集・古今和歌集・新古今和歌集)、俳句(奥の細道)
中学2年生・・・平家物語、徒然草
中学1年生・・・竹取物語、矛盾(故事成語)
がテスト範囲になります。この時期はどの学年でも古典を国語で扱うので、授業やテスト対策授業でも国語を指導する機会が増えます。
実は、古典の単元は国語が苦手な生徒でも点数をとるチャンスです。
1度理解して重要なことを暗記してしまえば、普段の国語のテストよりも問題が簡単で、ワンパターンの問題が多く、苦手な生徒でも高得点を取ることが可能です。以前、国語がいつも50点台くらいだった生徒が、古典の単元だけ90点以上をとったこともあります。
ただし、学校の授業だけではなかなか理解できない生徒が多いので、塾でのフォローが必要になります。(おそらく、学校の先生の説明が分かりにくいのではなく、単純に授業数が少ないため、あっという間に授業が終わってしまうのが原因です)
特に中学3年生の生徒たちの多くが分からないと言うことが多いので、和歌の解説を含めたオリジナルプリントを毎年渡しています。
万葉集・古今和歌集・新古今和歌集でプリントを作成していますが、どのようなことをポイントとして覚えなければいけないかと言うと、「作者」「意味」「句切れ」「表現技法」などです。
例えば、
春過ぎて夏来るらし白たへの衣干したり天の香具山
という万葉集の句では
作者:持統天皇(女性)
意味:春が過ぎて、夏が来たらしい。(新緑の中に)真っ白な衣が干してあるよ、天の香具山に。
句切れ:二句切れ・四句切れ
表現技法:体言止め、枕詞 (〈白たへの〉は〈衣〉を導くための枕詞)
※枕詞は多くの場合、五音からなり、調子を整え、リズムをつくる言葉で、普通は現代語訳しないが、この場合は「真っ白な」と訳すと自然でよい。
※「香具山」は体言止めである。体言(主に名詞)で止めることによって余韻を残す効果を狙っている。
このようなことをきちんと覚えていきます。
さらに覚えているかを確認するために「確認テスト」も作っています。このようなテストです。
先ほどの「春過ぎて~」の句では
(1)作者を答えなさい。
(2)この歌で用いられている表現技法を答えなさい。
(3)枕詞を抜き出しなさい。
(4)「夏来るらし」を現代語訳しなさい。
(5)どのようなことから「夏来るらし」と思ったのですか。
(6)この歌では、色彩が対照的に描かれています。何のどのような色と何のどのような色でしょうか。
というような問題で理解しているかを確認しています。
古文はきちんとやれば誰でもできるようになりますので、時間をかけて勉強しましょう!
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